ジャニーズ他のステージ・レポを中心に、興味あることを書いてます♪ KinKi Kids中心の本館もよろしく☆
2016年03月21日 (月) | 編集 |
鎌倉十三仏実行委員会主催の、高徳院特別拝観と講話に行って来ました。
昨年から御朱印集めをはじめまして、情報収集している中で、たまたまこの特別拝観の参加者募集を見つけて、応募しました。
数ある鎌倉の寺院の中で、特に高徳院に行きたかったというよりは、日程の都合が合うのがこの日だったという感じで選んだのですけどね。

高徳院というと、ピンと来ない方もいるかもしれませんが、鎌倉の大仏様と言えば、知らない人はいないでしょう。
普通、お寺と言えば、本堂があって、ご本尊が安置されているものですが、鎌倉大仏はむき出しです。
それでいて、歴史ある建造物なのですから、考えてみれば異色な存在です。

特別拝観は、普段は入れない(この特別拝観の時しか一般の人は入れないとのことでした)書院の中で、ご住職のお話を聞くというものでした。
160320_daibutu04
【書院内部の講話会場】

書院は近代的な建物ですが、広いガラス窓から美しい庭園を見ることが出来ます。
160320_daibutu03
【書院から見た庭園】

ご住職のお話ということでてっきり仏教的なお話かと思ったら、ご住職は大学で考古学を教えている先生でもあるということで、アカデミックなお話が中心でした。
最初は、大仏の歴史について。
大仏がなぜ作られたのかということは、わかっていないのだそうです。
規模からいって、長い年月をかけて作られた国家的な事業だったことは間違いないのですが、当時の記録には全く記述がないのだそう。

大仏の周辺の地質を調べると、鋳造した大仏を組上げるために使われた砂礫の跡が残っており、当初からこの場所に設置されたことは間違いないのだとか。
大仏の周囲には、丸い大きな礎石が残されていて、観光客のベンチ代わりになっていたりしますが、あれはもともとあった大仏殿の柱の跡だそうです。
160320_daibutu02
【大仏殿の礎石】

元は大仏は大仏殿の中に納まっていたが、台風などによって何度か倒壊しては再建された記述があるそう。
ところが、ある時期から再建されなくなり、むき出しのままとなったと考えられています。

台風や津波、過去度重なる大地震にもさらされながら、大仏がこれまで倒壊することがなかったのは、なぜなのかという観点でも調べていたそうなのですが、そうした矢先に東日本大震災が起こり・・・地盤調査の結果が裏付けられたりもしたそうです。

ご住職は、考古学の中でも環境考古学がご専門ということで、過去(大正以前)の写真では大仏の背後にある後光山の植生が松だったのに対し、現在ではうっそうとした広葉樹に変わっていることに着目。
160320_daibutu01
【現在の大仏の背後には、うっそうとした森が広がる】

後光山の植生が松に変わったのは、鎌倉時代、その時に何があったかというと、鎌倉幕府が開かれて、多くの人が鎌倉に住むようになり、木が伐採されたと思われること。松は、荒れ地に生える植物で、日が当たる場所でないと生きることが出来ない・・・つまり、人の手が入った森でないと生き続けられない。また、松はよく燃えるため、植林された可能性もあるとのこと。
エネルギー革命がおきて、石炭などが利用されるまでは、森が利用されていたが、人の手が入らなくなって、落ち葉などで森が肥えたため、松が駆逐されたと考えられるそうです。
たった2枚の写真から、そんなことが考えられるって面白いですね。

また、印象的だったのは、外国人から見た大仏・・・ということで、海外の人が大仏を見た感想を書いているものがいくつかあり、ご住職はいずれそういう文献を集めてみたいと思っているそうなんですが、小泉八雲のようにほめたたえているものだけでなく、批判的なものもある・・・というお話で、「僧侶が偽物のシャンパンを売っている」という記述があったというもの。ご住職は、「そういうことはあったかもしれない。このお寺には檀家がいないので、戦前は経営に苦労していたはずだ」とおっしゃっていました。
私はひねくれているのか、そういう話が好きなんですよね~。

もう一つ印象的だったのは、文化庁の計画で、大仏殿を再興しなさいというものがあったが、大仏の保存に大きな問題がないのなら、行うべきではないと住職が断固として反対したということ。
国宝でありながら、胎内巡りで直接人が手を触れることが出来るというのも、文化庁からすると「けしからん」ということになるそうなのですが、住職はどちらも信仰の対象として意義のあることと考えられているようです。保存することだけが大切なのではない、というお考えに感銘を受けました。

大学の先生なので、お話の仕方も上手で、プロジェクターを使って分かりやすく説明して下さいました。
色々考えて対処していらっしゃるんだな・・・と思いました。
160320_daibutu05
【講話の様子】

きっとそれぞれのお寺によって、特色もあるんだろうなと思うと、他のお寺にも参加してみたくなりますね。
来年も参加出来たらいいなと思います。
スポンサーサイト
テーマ:神社仏閣
ジャンル:学問・文化・芸術