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2006年05月16日 (火) | 編集 |
アカデミー賞にノミネートということで話題の映画を見てきました。

(ストーリー)
アフリカ、ケニアのナイロビに駐在する英国の外務省職員ジャスティンは、ロキに出かけた妻テッサの訃報を受け取る。
よくある殺人事件として処理されるが、直後にテッサの資料一切を警察が押収。ジャスティンは残されたテッサの遺品の中から、不審な手紙を見つけ、次第にテッサの死に疑問を持ち始める。
正義感が強く、権力者にも容赦なく間違いを正そうとするテッサは、友人の医師アーノルドとスラムに出かけ、救援活動に取り組んでいた。その過程で、テッサが気づいた大手製薬会社による人体実験。
テッサの足跡を追うジャスティンにも、次第に不気味な影がつきまとうが・・・。

(感想)
とても残酷な部分もあるのですが、それらを淡々と捕らえているのが、かえって本当っぽくて、まるでドキュメントの再現映画を見ている気分になります。

物語はテッサの死から始まりますが、ジャスティンの回想という形で、テッサとジャスティンが幸せに愛し合っていた映像が随所にちりばめられ、ジャスティンの中で生き続けているテッサを感じます。

これは、フィクションですが、「世界中がアフリカを食い物にしているんだ」という作品中の言葉は、きっと本当なのでしょう。そして、その中にはきっと日本も入っているのではないでしょうか。
「この国では命がとても安い」という言葉が痛いです。

この話はサスペンスでありながら、愛の物語・・・とのことで、夫婦愛はもちろん強く感じましたが、テッサの人間愛もまた感じます。
最初はテッサが「今、あの子を救えるのに」という言葉に「他にも沢山いるんだぞ」と言っていたジャスティンが、テッサの足跡を追って行く中で変わっていく場面が印象に残りました。
命をかけて誰かを愛することが、私にはできるかなあ・・・と思わずにはいられません。できればそんな場面に直面したくはないですけどね。

評価:★★★★★

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テーマ:今日観た映画
ジャンル:映画
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